【ゆっくり怪談朗読】帰らないコックリさん【第40話】
【ゆっくり怪談朗読】帰らないコックリさん【第40話】
コックリさんが流行っていた頃の話です。
流行りものが好きな私と友達は
コックリさんを毎日のようにしていました。
その日、友達が「今日は部室でコックリさんやろう」と
言い出したので部室でやることになりました。
すると、いつもよりも
すんなり来てくれたような気のするコックリさん。
最初のうちはたわいも無い
質問をして答えてもらっていたのですが、
突然
「お・れ・は・そ・こ・の・こ・ふ・ん・か・ら・き・た」
とヤバい事を語りだしてきました。
学校のすぐそばには本当に古墳があり、
恐怖を覚えた私たちは、
コックリさんに帰るようにお願いしました。
しかし、コックリさんは「いいえ」を示し
帰ってくれませんでした。
何度お願いしても「いいえ」の返事ばかり…。
泣きそうになりながら困っていると、
少し離れた所で見ていた後輩が近寄ってきて
十円玉をキッと睨むと
「お・帰・り・く・だ・さ・い!」
と強く言いました。
すると十円玉は素直に「はい」へ進み、
問題なくこっくりさんは終了することが出来ました。
あの時、
帰らないコックリさんも怖かったのですが、
今まで聞いた事のない後輩の声に
すごい寒気を感じたのを今でも忘れられません。