御恐のゆっくり怪談朗読

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【ゆっくり怪談朗読】片田舎のホテル【第39話】


【ゆっくり怪談朗読】片田舎のホテル【第39話】


ちょっと昔の話です。

彼女と車で旅行していて宿泊するところがなく、
とある片田舎のホテルに入りました。

ホテルといっても、
建物は旅館に近い雰囲気でした。

建物の中に入りキョロキョロしていると、
背後から声がするので振り返ると、
いつの間にかお婆さんがいて部屋に案内してくれました。

案内された部屋を見ると、
夏だというのに壊れかけた石油ストーブが置いてあり、
部屋中埃だらけで湿っぽい感じがしました。

嫌な予感がしていると、
トイレに入った彼女が

「水洗の水が真っ赤だった…
こんなところ、もう居られない!」

と、真っ青な顔をして出てきた。

私は部屋を出て苦情を言おうと
さっきのお婆さんを探したのですが
見つかりませんでした。

結局、そのまま車に乗り立ち去ることにしたのですが、
最後に振り返ってホテルを見ると、
そこには崩れかけた廃屋が建っていました。