【ゆっくり怪談朗読】芸人さんの恐怖体験【第1話】
【ゆっくり怪談朗読】芸人さんの恐怖体験【第1話】
その芸人さん、
怖い話は好きだったらしいんだけど、
実際にオバケとかは見たことがなかったんですって。
でも、あるきっかけで“見えるようになった”というか、
半年間ぐらい不思議なことが続いたみたいなんです。
最初に不思議な事がおこったのは、
単独ライブを初めて開催する時だったみたい、
お客さんの入場時に
自分が歌っている音源を流そうと思ったんですって。
で、その流す歌をCDに収録するために、
深夜3時ぐらいに1人で
大阪の某カラオケ店に行ったんです。
受付をすませて2階の部屋に案内されて
ガチャって扉を開けたら、
なんか知らんけど「ドアを開けておきたい」って
思ったらしいんですよ。
それで、なんか奥の方がイヤで
部屋の出口に近いところでしばらく歌ってたんですって。
すると隣の部屋から壁伝いに
「ドン、ドン、ドン!」って。
「なんやろ? 盛り上がってるんかな~」
と思ったらしいんですけど、
単独ライブで流す歌を収録しないとダメなんで、
そのまま歌い続けてたみたいなんです。
そしたら、また「ドン、ドン、ドン、ドン!」って聞こえて、
さらに音が大きくなっていくんですよ。
部屋の机が「ガタッ」ってなるぐらい大きいんで、
「もう、はよ行こう」とすぐCD焼いて
部屋を飛び出たんです。
で、そのとき隣の部屋の方を見たら
誰もいなかったんですって。