御恐のゆっくり怪談朗読

御恐がこれまでにYouTubeに公開した動画をテキストと共に紹介するブログ

【ゆっくり怪談朗読】私からの留守録【第37話】


【ゆっくり怪談朗読】私からの留守録【第37話】


これは私と主人が3年前に体験した
気味の悪いお話です。

結婚を控えた私と主人は、
同居する為の日用雑貨を購入するために、
近くのスーパーに買い物に来ていました。

その日は平日の夕方だったこともあり、
勤め帰りのOLや主婦、
単身赴任らしきサラリーマンなど
たくさんの人が買い物に来ていたと
記憶しています。

主人と店内を見てまわり、
細々としたものを買っている最中に、
主人のスマホに着信があったことを知らせる
ランプが点滅していることに気が付きました。

多くの人で店内が賑わっていたため、
着信があったことに気が付かなかったようです。

「誰からだろう?」ということで、
着信履歴を確認して見ると、
ほんの3分前の着信で、
発信相手は、なぜか、私からとなっています。

「……!?」

当然、一緒に行動をしている私が
隣にいる主人にわざわざ
電話をかけるなんてことはしません。

急いで私のスマホ
発信履歴を確認しましたが、
主人に発信した履歴はありませんでした。

「何これ!?」と不安になりつつ、
主人の携帯画面をよく見ると、
留守録があることが表示されています。

留守録を聞くか聞くまいか迷った挙句、
好奇心には勝てず、
怖いもの見たさに聞いてみると・・・

【ゆっくり怪談朗読】モノオト【第36話】


【ゆっくり怪談朗読】モノオト【第36話】


30年以上前の話です。

その当時、私の寝ていた部屋は、
たびたび夜中に

ドスン!

と、物が落ちる音がしました。
翌朝、何が落ちたのだろう? と、
部屋を見回しても何も落ちた物はありません。

何回目かの物音のあと、
父親に
「夜中に何か落ちる音がして怖い。」
と言いましたが、
「寝ぼけてたんだろう、それかネズミだ。」
と、一笑に付されてしまいました。

私が必死に
「重い物が落ちた音でネズミなんかじゃないし、
寝ぼけてなんかいない!」
と訴えても、相手にしてもらえませんでした。

そんなある夜、ふと気配を感じて目を覚ますと、
枕元に人の気配が‥‥。

「寝てます!寝てます!起きてません!」
と、心の中で唱えながら
ギュッと目をつぶって、
その人が去るのをじっと待っていました。

すると、その人が私の頭を撫でてきたのです。

そのことで不思議と怖くなくなり、
いつの間にか眠ってしまっていました。

それ以来、
夜中に音がすることは無くなり、
ぐっすり眠れるようになりました。

きっと、あの頭を撫でてくれた人は、
小さい頃に亡くなった母親だと思うのです。

そして、物音の原因を
追い払ってくれたのだと信じています。

【ゆっくり怪談朗読】老後施設での出来事【第35話】


【ゆっくり怪談朗読】老後施設での出来事【第35話】


ある老後施設での出来事。

そこの施設が建つ場所は、
昔、戦争で命を落とした人たちが
集められていた場所といううわさがあります。

霊感がある介護師さんは、
夜勤のとき出勤してすぐ
霊が出るか出ないかがわかるそうです。

入所の方たちはみんな寝ているのに、
誰もいるはずのない職員ロッカーから
物音が聞こえたり、
家族の人が持ってこられた
人形やぬいぐるみが
夜中にしゃべったりすることがあるそうです。

「霊を感じると咳きが止まらなくなる。」
と言った別の職員は、
ひどい時は朝からずっと咳をして、
除霊の専門家に助けてもらうこともあったそうです。

あまりのつらさに
その職員は入社してすぐに施設を退職しました。

その施設の職員は、
代わり代わり入退院を
繰り返しているという噂です。